How to毛糸について

       

毛糸とは

羊毛などの繊維を原料として紡績した糸のこと。
編み物、織物などに使います。
糸の素材、撚り方、形状などにより糸の太さも様々です。

毛糸の種類は数えられないほど豊富。

見ているだけでも楽しい色とりどりのカラー
穏やかでやさしい温もりを感じさせる色合い
思わず手にとりたくなる、ふかふかで可愛い毛糸から
美しさを感じさせる毛糸まで
みんなを笑顔にできる素敵な毛糸。

自分好みの色やデザインで、1本の糸から広がる素敵な世界があります。

種類
素材
太さと号数
もう(そもうし)ぼうもう(ぼうもうし)
色番とロット

毛糸の種類

ストレートヤーン

「ストレートヤーン」

見た目、糸の太さや撚りが真っ直ぐに一定なものを「ストレートヤーン」と言います。
太さはいろいろありますが、シンプルでベーシックな並太以上の太さのストレートヤーンは、扱い易いので編み物初心者の方に向いています。

ファンシーヤーン=意匠糸(いしょうし)

「ファンシーヤーン=意匠糸いしょうし(いしょうし)

糸の素材や形状が変わったもの、見た目が面白くて可愛い毛糸を「ファンシーヤーン」と言います。
ファンシーヤーンは太目の針でザクザクと編み上げるだけで可愛い編地になり、ポイント使いにオススメです。

ツィードヤーン・ネップヤーン・スラブヤーン・ループヤーン・ファーヤーン・モールヤーン・リボンヤーンなど

毛糸の素材

毛糸の素材は「天然繊維」と「化学繊維」に大きく分けることができます。

天然繊維 動物繊維 羊毛を原料とする動物繊維で、主成分は天然のタンパク質です。羊の毛を原料とするウールは保温性、吸湿性、弾力性保湿、吸湿性に優れています。

代表的なもの:アルパカ・カシミヤ・モヘヤ・蚕から採れるシルク
植物繊維 植物の茎や葉を原料とする植物繊維で、主成分はセルロースです。自然界において天然に存在している植物繊維は古くから人類と関わりが深い繊維です。

代表的なもの:綿・麻
化学繊維 合成繊維 石油や石炭などの原料を化学的な技術で加工した繊維です。

代表的なもの:アクリル・ポリエステル・ナイロン
再生繊維 再利用された原料で加工した繊維です。

代表的なもの:レーヨン

素材について詳しくはこちら

毛糸の太さと針の号数

手芸糸の太さは以下のように表現されます。

超極細ちょうごくぼそ(ちょうごくぼそ)タイプ
極細ごくぼそ(ごくぼそ)タイプ
合細あいぼそ(あいぼそ)タイプ
中細ちゅうぼそ(ちゅうぼそ)タイプ
合太あいぶと(あいぶと)タイプ
並太なみぶと(なみぶと)タイプ
極太ごくぶと(ごくぶと)タイプ
超極太ちょうごくぶと(ちょうごくぶと)タイプ

糸の太さや長さを表す単位「番手ばんて(ばんて)

糸の「番手」は、毛番手(1/1Nm) 綿番手(1/1s) デニール(9000/1)があります。
弊社の場合はすべて「毛番手表示」となります。

毛番手表示では、1グラムの長さ(メートル)で表されます。
表示例:「1/13」=13ばん(ばん)たん(たん)(し)と読み、13mで1gの糸です。
「1/1.6」=1.6ばん(ばん)たん(たん)(し)と読み、1.6mで1gの糸です。

「1/16」(16ばん(ばん)たん(たん)(し))を4本撚ったものは「4/16」(16ばん(ばん)4ほん(ほん))と表示されますが 約分し「1/4」と同じ表示になります。(16mで4g = 4mで1g)

下記は番手と糸の太さの目安です。
※右にスクロールすると棒針・カギ針の号数の目安がご確認いただけます。

番手 太さ 棒針の目安 カギ針の目安
1/13~1/9 極細ごくぼそ(ごくぼそ)タイプ 0~2号 2/0号
1/5~1/7 合細あいぼそ(あいぼそ)タイプ 1~3号 2/0~3/0号
1/4~1/5 中細ちゅうぼそ(ちゅうぼそ)タイプ 2~4号 2/0~4/0号
1/2.5~1/3 合太あいぶと(あいぶと)タイプ 3~6号 3/0~5/0号
1/1.6~1/2 並太なみぶと(なみぶと)タイプ 6~10号 5/0~7/0号
1/1.5~1/1 極太ごくぶと(ごくぶと)タイプ 10号~12号 8/0号~10/0号
1/1~ 超極太ちょうごくぶと(ちょうごくぶと)タイプ 12号~ 7ミリ~10ミリ

棒針とカギ針では目安の針の号数は異なります。

梳毛糸と紡毛糸の違い

もう (そもうし)≫と ≪ぼう もう (ぼうもうし)≫の違いについて

毛糸の作り方は大きく分けて「(そ) もう(もう)紡績」(梳毛糸)・「ぼう(ぼう) もう(もう)紡績」(紡毛糸)の2種類あります。
紡績(糸を紡ぐ)までの工程が異なり、それぞれの糸の特徴も異なってきます。

もう (そもうし)

刈った羊毛に洗いをかけ短い羊毛を取り除き、毛足の長い羊毛に撚りをかけ(梳毛紡績)糸を紡ぎ毛糸に仕上げます。
短い羊毛の毛を取り除き、長毛だけを使って仕上げているので、出来上がった糸は繊度(糸の太さ)が均一でスラリとした糸の表面で、滑らかで光沢があり強度のある糸ができます。
毛羽が少なく、細く滑らかでクールな印象の綺麗な表情が特徴です。

ぼう もう (ぼうもうし)

太くて表面が手紬調(素朴な風合い)の毛糸が紡毛です。紡毛は粗雑で短い羊毛の毛を(紡毛紡績)糸を紡ぎ毛糸に仕上げます。
リングやミュール精紡機で撚りをかけ毛糸に仕上げます。
出来た糸は均一ではなく縮絨性が高いのでふっくらしています。
梳毛に比べて太くて撚りは少し甘いです。外観は粗雑に見えますが、柔らかく起毛しやすく保温性に富んでいます。
撚りが甘いのでふんわりとして、素朴な表情が特徴です。

紡毛糸の場合、製造工程中まれに針金のようなものが入っている可能性がある為、当社で販売している紡毛糸商品は全て検針機を使って検査をしております。
※検針機とは=金属や鉄製の針などの有無を検査する機器

色番とロット

色番とロット表示例 画像

ロット番号(Lot No)とは、糸を染色する時の釜番号=毛糸の生産番号の事を指します。
カラー番号が同じでも、ロット番号が異なると若干の色の濃淡が生じます。
生産時期により風合いに差が生じる場合もございます。
その為、同一ロットにて、使用目安より少し多めにご購入される事をおすすめします。

同じロットの毛糸が手に入らなかった場合は、とじなどの目立たないところに
ご使用されることをおすすめします。

結び目

毛糸には、撚糸から玉巻加工の製造工程で、1玉の中に1~2箇所の結び目が発生する場合がございます。